スマホユーザーの2/3がmobile wallet(モバイルウォレット)を利用している香港

GroupMの最新モバイルウォレットのレポートによると、過去12ヶ月間にスマートフォンを使用した18-54歳の香港のモバイルユーザー600名を調査したようです。2017年1月の調べです。

246万人がモバイルウォレットのユーザーであり、それは18-54才の人口の65%であることがわかりました。モバイルウォレットのユーザーは男性にやや偏っており、その半数(61%)以上は、18歳から39歳の若い消費者でした。

一方で、香港では131万人のモバイルウォレットを利用しないユーザーが存在し、それは18-54歳の人口の35%を占めており、女性が多いようです。ユーザーの90%は1か月に数回モバイルウォレットを使用していますが、40%は毎週使用しています。利用場所としては、スーパーマーケットやコンビニエンスストアがよく使われています。モバイルウォレットの平均月額支出は約630香港ドルです。

過去6ヵ月間に使用されているモバイルウォレットの種類については、Android PayとApple Payが49%と46%であり、Tap&Go(34%)がそれに続いています。モバイルウォレットに使用されている銀行を見てみると、HSBCはユーザーの約半数が使用し、ハンセン銀行は2番目で、ユーザーの3分の1以上が利用しています。

モバイルウォレットを利用することを積極的に考えており、モバイルウォレットユーザーの60%近くが、今後6ヶ月以内にモバイルウォレットを頻繁に使用する可能性が高いと考えているようです。

モバイルウォレットを使わないユーザーの4分の1は、実際にモバイルウォレットを利用することに高い関心を示していますが、半分近く様子見の状態のようです。 その理由は、小売店でモバイルウォレットがどのように使用するのかわからないことと、セキュリティ上の問題の心配からのようです。

GroupM Hong KongのCEOであるMelanie Lo氏は、銀行や店舗は、割引や現金のキャッシュバックのようなインセンティブが新規顧客を獲得する際に重要な要因と見ています。もう一点重要なのは、POS支払いシステムを強化し、モバイル決済を導入して、効率的かつシームレスなショッピング体験を提供することです。

さらに彼は、「セキュリティは、通常は、成熟した消費者の間で、特にモバイルウォレットを使用する際の最初のハードルであり、最大の関心事です。 疑いもなく、近い将来、実績があり、信頼性の高いセキュリティ技術になると、より多くの新規ユーザーがモバイルウォレットを魅力的なものとみなし、スムーズで心配のない取引体験となって、さらに多くの利用が増えるだろう」と説明しています。

モバイルウォレットを使った支払いは、それほど大きなな現象ではありませんが、7-Eleven、Circle-K、McDonaldのような5,000店舗以上の店舗で、香港の多くの消費者の間で使われています。

抄訳・出典

[Infographic] Two-third of HK smartphone users adopt mobile wallet

http://bit.ly/2rTzqLo