なぜmobile walletが顧客維持に役立つのか

今日、何千もの企業ブランドが提供しているモバイルアプリがありますが、実際にダウンロードしてもらうにはなかなかハードルが高いことが指摘されています。

Forrester(http://bit.ly/2qtd4SS)の調査によれば、スマートフォンで商品等を購入する人の大部分は、2つ以下のブランドアプリしか端末にインストールしていないそうです。このようなことからも、スマートフォンの中でブランドアプリを存在させるには、かなり大変なことがわかります。

mobile walletモバイルウォレットはほとんどの新しい端末にプリインストールされています。会員カード、ロイヤルティカード、イベントパス、クレジットカード、クーポンなど、以前は物理的なものであったのを、Android PayやApple Pay内で提供することができます。こうすることによって、便利さと価値を消費者にもたらし、大きな費用と時間をかけてアプリを開発することなく、ダイナミックでかつ個人に適したコンテンツを簡単に届けることができます。

Forresterは、2014年に約40億ドルだった店舗内でのモバイルでの支払いが、2019年には340億ドル近くに増加すると予測しています。

 

理由1.

モバイルウォレットを使用すると、今までのロイヤルティプログラムをデジタル化することができます。紙のクーポンやプラスチックロイヤルティカードを、モバイルで使いやすくすることは、顧客ロイヤリティを向上させ、新規顧客によるロイヤルティプログラムの参加を促進することができます。特典を保管したり、交換したりすることは、すでにモバイルウォレットの最もポピュラーな利用用途で、消費者がモバイルウォレットで最も利用したいと思っている内容です。さらに、モバイルウォレットマーケティングレポートによると、消費者の69%が携帯電話に特典やクーポンがあったときに、利用したいという意向があるようです。さらに、特典と割引が自動的に適用される場合には、73%の人々がApple Payのようなモバイルペイメントを使用する可能性があるようです。

理由2.

例えば、 Apple Payは、ブランドが顧客のiPhoneに数回タップするだけで、顧客が自動的にロイヤルティプログラムに参加できます。 店舗(またはアプリ内またはウェブ上)でApple Pay経由で取引する場合、顧客は即座にブランドのロイヤルティプログラムに参加することができます。 記入する必要のないフォーム(顧客の情報はiPhoneから直接取り寄せられます)を使用すると、顧客は数秒でApple Walletにパーソナライズされたモバイルロイヤリティカードを追加することができます。 さらに、消費者の82%は、購買時点でフォームを作成せず自動的に参加できる場合、このロイヤルティプログラムに参加する可能性があるようです。

理由3.

モバイルウォレットの活用は、従来のキャンペーンの考え方を変えることになります。ロイヤルティカード、クーポン、イベントチケットのいずれであっても、顧客にモバイルウォレットのパスを一旦インストールさせることで、それは最大の機会に変わります。従来の紙やプラスチック製のものとは違い、モバイルウォレットのアイテムは新しい画像やリンクを更新するだけでなく、スマートフォンのロックスクリーンに通知を送信することができます。モバイルウォレットマーケティングレポートによると、消費者の4分の3以上が、モバイルウォレットクーポンを期限切れ前に新しいクーポンに更新することを望んでいます。さらに、大半の消費者はモバイルウォレットの特典カードを提供するブランドについて好意的に感じており、消費者の半数近くはこれらの特典(誕生日メッセージやポイント2倍、3倍キャンペーンなど)を期待しています。

明らかに、モバイルウォレットは汎用性があります。特典カードとしての機能から、クーポンの提供、情報発信としての機能までいろいろあります。単なるキャンペーンから、ウォレットを活用して継続的な顧客管理としてのキャンペーンに変えるのはこれからの企業は必須です。このツールはすでに利用可能で、すべての企業はこれらのツールをどのように使用するのかを検討する必要があるでしょう。この急速に成長している機会には、数十億ドルの規模が予想されます。モバイルウォレットを使用することで、スマートフォン上で顧客とのタイムリーで個人的な関係を構築することができます。

 

抄訳・出典

3 Ways Mobile Wallets Can Help You Engage Customers  – CRM Magazine

http://bit.ly/2rsFcUZ